フェアトレード
フェアトレードに取り組んだ理由
WE21ジャパン厚木では、創立10年目の2008年を一つの節目として、 新たに、フェアトレードで取引される食品や雑貨などを各NGOを通じて購入し、WEショップで活動を紹介、 販売することで、途上国の生産者を応援する活動を始めました。
その背景には、途上国の人たちが外国からの援助(支援)に頼らざるを得ない状況から脱し、自分たちで仕事をし、
そこから生活の糧を得、暮らしていけるようにすることが、最終の支援目標だと考えるからです。
途上国の人々に仕事を生み出し、継続して続けられるように支援をするフェアトレードの仕組みは、まさにその形のひとつです。
リユース・リサイクル事業の収益金から海外支援金を送って、途上国でのNGOの活動を支援することも大切ですが、 もうひとつの海外支援として、私たちはフェアトレードに取り組むことを決めました。
フェアトレードってこんなこと
公正な価格で取引する貿易
・途上国の生産者にコストに見合った適正な価格を支払う。
・安定した収入を得て生産できるよう長期取引をする。
・生産費用を前払いして、借金せずに次の生産ができるようにする。
・生産者の生活を考慮しない不当な業者との取引をなくす。
生産者を元気づける貿易
・生産者を組織化して組合をつくり、取引や協働の基礎を整える。
・消費者が求めるニーズを伝え、必要な技術指導をする。
・地域を活性化させるために必要なリーダーとなる人材を育てる。
・売買代金のほかに割増金(プレミアム)を支払い、生産者団体のなかで話し合い、地域づくりのための共同施設や設備の拡充につかう。
環境に配慮する貿易
・農薬や化学肥料の大量使用をやめ、有機農法などの環境に配慮した生産方法に変えていく。
・特定の作物に過度に依存しないように、生産品目の多角化を図る。
人権を守る貿易
・男女平等をめざし、立場の弱い人びとへの差別をみとめない。
・過酷な労働環境を改善し、とくに教育の機会を妨げるような児童労働をなくして子どもの権利を守る。
現地の情報と味を届けよう
現地の情報を発信する
現地の写真をパネルにして活動を紹介したり、最新情報を伝えています。 WE21ジャパン厚木が、リユース・リサイクル事業の収益から支援金を送るNGO団体の中には、 私たちが扱うフェアトレード商品の生産支援を行っている団体もあります。
※ネパールの紅茶やスパイスの生産者を支援する「ネパリ・バザーロ」
現地のフェアトレード品を購入し、紅茶農園で働く村の若い人たちへの高等教育支援金を出しています。
支援する側の責任として、現地の人々の生活改善や生産状況の変化などに常に注目し、
情報をWEショップに来られる寄付者やお客さまにお伝えするよう努めています。
生産者の話をきく
支援先の現状を伝え、ライフスタイルの見直しや途上国の人々への関心と理解を深めるため、 WEショップでは、定期的にWE講座の開催を実施してます。
2012月7月、ネパール商品の取り扱い団体「ネパリ・バザーロ」副代表の丑久保さんと、研修のため 来日しているカレー等の香辛料取引団体のアンキットさんをWE講座にお招きし、ネパールでの活動を紹介していただきました。
フェアトレードに関心を寄せてほしい
私たちはこのような活動を通して、一人でも多くのお客さまにフェアトレード商品に触れる機会を提供し、
その品質を知っていただきたいと思っています。
その結果、フェアトレードに対する理解や認知度が高まることを目指しています。
気に入った商品を買うことで、途上国(生産者)の人々の生活を支えることができるのは、まさに一石二鳥です。
これからも、WE21ジャパン厚木は、フェアトレードへの取り込みを進めていきます。